ソウルと魂

マシュー君のメッセージを翻訳していると、よく出てくる言葉は soul です。普通これは魂と訳されますが、すべて魂と訳してしまうと、読む人が迷うこともあります。昔よく言われた表現は、神の一片がsoul だということです。つまり全てのものがsoul となってしまい、人間もsoul となります。人間は肉体を持っていようが、肉体から出た状態でもsoul です。

 

魂は俗に、人間の中に存在すると言われています。本当は、魂が人間の本質であり、肉体は魂の単なる乗り物で、魂が抜けたら、歌ではないですが「私はもうそこにはいません」となります。この場合はsoul を魂と訳します。でも、その他の存在をsoul と書かれているときは、私はソウルと訳します。その他のものとはガイアとか、宇宙人とかです。

 

でもうっかりしているとその区分を間違って訳してしまうこともあります。その例を示すために、マシュー君のメッセージの一節を下記に示します。説明のために、魂に括弧で番号を挿入しました。

 

「魂 (1) は最初創造主からでたもので、命の本質なのです。それは、光のエネルギーの、破壊不可能な生命のある存在体なのです。それは物理的な体を持っていたり、エーテル状の体であったり、星であったり、自由な魂 (2) のままで存在したりします。私たちの魂 (3) は、神が自身の共同創造を用いて創造主と共に創造したもので、愛と神の光を表現したものなのであり、その小さな宇宙の中に神のすべての本質が含まれています。魂 (4) がどんな形で存在していても、独立した存在であると同時に、神や創造主、それに他のすべての魂 (5) と切り離すことはできないのです(220820

 

この場合(3)以外はすべてソウルとすべきでした。さらに言うと、区分をしないのなら、すべてソウルとしたほうがより正確だったと反省しています。

実は、このメッセージでは累積魂の説明をしていて、引用した節は人間の魂の話の一部となっています。そこでその時使われたsoul という言葉を疑いなく魂と訳してしまったものと思います。魂の説明の中で突然ソウルと言う言葉を使うと場違いに見え、おかしいと思う人も少なからずいると思います。これが翻訳の難しい所でもあり、面白い所でもあると思います。