時間のない世界

チャネリングされたスピリチュアルな情報を本格的に読み始めて10数年経つが、今でも理解し難いのは時間の無い世界のことだ。英語ではContinuum と言い、私はそれを『連続した時間』と表現している。地球のように時間があるところでは Linear time と呼ばれ、私はそれを『直線的時間』と表現する。マシューさんは『皆さんの世界の時間』と言うこともある。浮遊霊をニルバーナに導く霊界の住民『ベン』さんはニルバーナと言わず『時間も場所もない所』(Timeless spaceless place)と呼んでいる。連続した時間を、時間が無い世界と言うのだ。

 

驚いたことに直線的な時間を持つ地球は、この宇宙ではとても稀なケースらしい。連続した時間のことをドロレス・キャノンが宇宙人に説明をしてもらったことがある。それによると時間は直線的ではなく円盤状で、それがぐるぐる回っているようなものだとされた。もっと複雑なのだが、私が簡単にまとめるとそんな感じになるのだが、私にはとても理解できない概念だ。

 

でも考えてみると、退行催眠したクライアントは過去生を訪れることができるのだ。これは過去が存在しているから出来ることに他ならないのではないかと思う。過去が存在しているから、いつでもそこに行きその当時の街を歩いたり、当時の家族と話ができるのであろう。そうした体験を繰り返した私にはそう思うと過去が存在することが納得できるのである。たとえその仕組みは分かっていなくとも。

 

しかも訪れた過去の世界では、訪れた人は透明人間のようになって、そこでの出来事を観察するのではなく、実際にそこの人たちと交流できるのである。QHHTセッションの場合そこを訪れた人はQHHTプラクティショナーの指示に従って色々行動し、出会った人と会話をすることが出来るのだ。ということは、当時の過去生とは、訪れた人が幻想しているものではなく、実在している証拠ではないだろうか。

 

ドロレス・キャノンがノストラダムスの予言詩の英訳を出版したが、10くらいある予言詩の翻訳の中でも最も信頼されているとのことだが、それは当然だろう。何しろ彼女は退行催眠した人に実際にノストラダムスを訪れてもらい、彼自身にその予言詩を解説してもらったのだから。全部を解説してもらうために何度も彼のところに訪れている。そのエピソードで興味深いことが2つある。

 

一つは、訪問したときの彼は、まだ予言詩を書く前の若いころだった時もあったのが、自分が未来に書く詩を解説してくれたことだ。まあ、考えてみれば、将来書くべきアイディアをその時に既に頭の中に持っていたのかもしれないし、書かれたものを見て、その予言した場面が見えてきたのかもしれない。

 

二つ目は、訪問したときに、ノストラダムスは、いま未来から訪問してきた人が帰ったばかりだ、と言ったことだ。私の記憶に間違いなければ、未来の人とは2040年くらいから来ていたと思う。その時私は、30年後の地球は無事に存在しているんだ、と何故かほっとしたことを憶えている。

 

ドロレス・キャノンが退行催眠で送った人も、彼からすれば未来から来た人になる。おそらく、未来から彼を訪問してくる人は、他にも居てもおかしくない。そして、そうした未来からの訪問者と話をすることで、未来の情報を得ることができ、それが予言詩に使用された可能性も否定できないのではないだろうか。この翻訳は3部に分けて出版され、第1部は和訳出版されている。